男性着物は買取がむずかしい？売れる特徴とコツを紹介
男性着物は女性着物と比較すると買取しにくい傾向があります。しかし、最近はラフに着物を着る男性も増え、需要が高まりつつあるようです。
この記事では高く売れる男性着物と高く買取してもらうためのコツを紹介します。査定に出す前に、参考にしましょう。
男性着物の種類を紹介
男性着物には3つ種類があります。
・礼装
・略礼装
・外出着
それぞれ詳しくみていきましょう。
礼装
男性の着物には格があり、シーンによって着る服が変わります。
まず、礼装の男性着物は結婚式、葬式などの冠婚葬祭で着用します。女性の着物でいうと、黒留袖や喪服にあたる着物です。
五つ紋付きの黒無地の着物と羽織に袴を合わせるスタイルが主流です。
今は成人式などで着用されているのをよく見ます。結婚式で新郎や親族が着ることが多いようです。
略礼装
略礼装は、冠婚葬祭や行事などで着る男性着物です。結婚式や卒業式、お宮参りなどで着用します。
1つ紋のお召しの着物に、羽織と袴を合わせたスタイルのほか、黒以外の紋付の色無地の着物である色紋付があります。
お召しの着物の中には、男性着物の中でも需要が高い「大島紬」や「結城紬」があります。これは外出着として着用する先染め織物ですが、紋を入れて略礼装として着用が可能です。
外出着
最近男性でも普段着としてラフに着物を着ている方がいます。着物を角帯で締め、羽織のみのスタイルが主流です。高級レストランや観劇などのシーンにぴったりでしょう。
大島紬や結城紬などの紬が人気です。男性着物はウールでできたアンサンブルも人気ですが、外出着にはそぐわないため注意しましょう。
高く売れる男性着物とは？
高く売れる男性着物は以下の3つです。
・大島袖
・結城紬
・小紋
それぞれ詳しくみていきましょう。
大島袖
世界三大織物の大島紬は、鹿児島県奄美大島を中心に作られています。伝統工芸品に指定されており、しなやかで軽い着物です。
手で紡いだ糸を奄美大島に生息する植物の煎汁液と泥で発色される技法を使っています。すべて手織りで作られている、絹100%の着物です。
大島袖はシワになりにくく、上品な光沢を持っています。しかも、200年以上着られる着物として多くの着物好きの憧れとなっています。
結城紬
結城紬は真綿から紡ぎ出した「紬糸」が使われています。糸は手で作られており、空気を多くふくんでふっくらとしています。
やわらかい感触があり、心地よい肌触りが人気の秘密です。着心地が良いので、多くの男性ファンから愛されています。
とても丈夫なため、シワになりにくいのもメリットです。「三代着て味が出る」といわれ、いつまでも着続けられます。通気性、保温性に優れており、機能美とデザイン性を兼ね備えた着物だといえます。
小紋
小紋とは、細かな模様が散りばめられている着物です。さまざま技法があり、「江戸小紋」「加賀小紋」「京小紋」が有名です。
模様から、礼装ではなく外出着として着用するのがベストでしょう。お茶の稽古や有名レストランでの食事、同窓会などにぴったりです。
小紋は、型染めと呼ばれる手法で作られます。全国的に生産を行なっているブランドがあり、選ぶ楽しみのある着物です。小紋の男性着物は人気が高く、需要が高くなっています。
男性着物を高く買取してもらうコツは？
男性着物には高く買取してもらうコツが3つあります。
・着物買取の専門店に依頼する
・証紙を同封する
・着物を綺麗に保存する
査定に出す前に、ぜひご活用ください。
着物買取の専門店に依頼する
男性着物は着る方がまだ少なく、女性着物と比べると需要は低めです。着物はリサイクルショップなどでも買取できますが、需要がない男性着物は査定額を低く出されるケースがあります。中には、買取を断る業者もいるようです。
男性着物を適正な値段で売りたいなら、男性着物を扱う専門店がおすすめです。幅広いジャンルの着物を取り扱っているため、着物を正しく査定できるスタッフが常駐しています。
男性着物は小物も人気なため、帯なども査定に出してください。草履や下駄などの履き物にも値段がつくでしょう。
証紙を同封する
着物の証紙とは、品質・価値を示すための証明書です。証紙がある着物は、「伝統工芸品であること」「ブランドの正規品であること」が一目でわかります。
最近では店舗に持ち込む方法ではなく、ネット査定も主流です。その場合、証書があればより正しく査定をすることができるでしょう。
証紙がある場合とない場合では、査定額が大きく変わります。査定に出す前に、忘れずに同封してください。
着物を綺麗に保存する
着物の査定額は、状態によって大きく変わります。需要のある人気ブランドの男性着物でも、汚れが目立つ場合は買取額が下がってしまうでしょう。
男性着物を着る方の中に、タバコを吸う方がいるかもしれません。小さなシミや虫食いは影響がないケースがほとんどですが、タバコの臭いはマイナスポイントです。臭いが残ってしまうと、査定に影響するため注意しましょう。
着物は湿気を避けて、丁寧に保存することが大切です。専用の収納ケースや除湿剤を活用し、綺麗に保存しましょう。
まとめ
高く売れる男性着物は「大島袖」「結城紬」「小紋」の3種類です。
高く買取をしてもらいたい方は、着物買取の専門店に依頼をしましょう。証紙を同封すれば、さらに査定額アップを狙えます。
着物の買取額は、状態の良さで決まります。きれいな状態を保てるように保管することをおすすめします。
