「消印あり」「使用済み」の切手は買取できる?高額切手の特徴とは?

切手の買取は、未使用であることが条件です。「消印あり」「使用済み」の切手は買取できるのでしょうか?

この記事では、高額切手の特徴を解説しています。タンスの中にプレミア切手が眠っているかもしれません。特に高額な切手の種類も紹介するので、査定前にご確認ください。

 

使用済み切手も買取できる!

使用済み切手とは、消印が押されている郵送に使用できない切手です。消印が入っているので、はがきや封筒に貼って使うことはできません。

市場では未使用切手がメインに取り引きされていますが、使用済み切手も買取可能です。コレクターもいろいろで、消印が押された切手を好んで収集する方もいます。

未使用のプレミア切手には、高い値段がつきます。しかし、希少価値の高い切手の場合、特別な日の消印が入っているアイテムの方が高値がつくケースもあります。

数字が消えてしまっているものは価値が付かない可能性があるので注意しましょう。

 

高額買取が叶う切手の特徴は?

高額買取が叶う切手の特徴は以下の3つです。

・消印が綺麗に残っている切手
・流通量が少ない切手
・ジャンルを絞り込んだ切手

それぞれ特徴をみてみましょう。

 

消印が綺麗に残っている切手

消印がはっきり残っている切手は、高額買取が叶います。「文字が消えている」「消印が読めない」切手は、残念ながら価値が出ません。記念日の消印が押された切手でも、数字が消えてしまうと価値が下がってしまいます。

古い消印は、保存状態によりかすれて消えてしまうものもあります。綺麗に管理されており、はっきり数字が読める使用済み切手に価値があるようです。

 

流通量が少ない切手

使用済み切手のコレクターは、珍しい消印を探しています。古い消印や記念日に押された消印珍しい地域で押された消印が高額で取引されます。

オリンピックなどの国の行事の消印で、かつ流通量が少ない切手が人気です。希少性が高いものほど、プレミア価値が出ます。

特印と呼ばれる「特殊通信日付印」とは、万博などの国の行事の日のみ使用されます。記念日に関連するイラスト入りで、高い価値があります。

価値があると言われている消印は以下の5つです。

・特殊通信日付印
・風景入通信日付印
・小型記念日付印
・満月印
・初日印

希少価値の高い消印が入っている切手は、使用済みでも高い値段がつきます。コレクションの中に紛れていないか、チェックしてみましょう。

 

ジャンルを絞り込んだ切手

切手コレクターには、中国切手のみを集めている方やオリンピック記念切手のみを集めている方がいます。ジャンルがバラバラの切手ではなく、ひとつに特化した切手は高く売れます。

例えば、世界各国の切手ではなく、中国切手のみ集めたファイルのほうが高額です。バラバラには出さず、ジャンルを統一してまとめて査定に出すことをおすすめします。

 

価値の高い使用済み切手を3つ紹介

価値の高い使用済み切手の種類は以下の3つです。

・毛沢東切手
・見返り美人切手
・月に雁切手

それぞれ特徴をみてみましょう。

 

毛沢東切手

毛沢東切手は、中国切手の中でプレミア価値のあるアイテムです。1967年の文化革命時代に14種類が3回に分けて発行されています。

毛沢東とは中国の政治家で、思想家や詩人の顔も持っていました。詩がプリントされた切手にプレミアがついています。

「毛沢東の長寿を祝う切手」は、代表的なアイテムで全11種類が揃えば数十万円の価値があるとされています。

 

見返り美人切手

見返り美人とは、浮世絵師・菱川師宣が描いた作品です。浮世絵の中で、日本で最初に切手に採用されました。

普通切手ではなくコレクター向けに販売されており、プレミア価値がついています。

「切手趣味週間」シリーズとして発売された見返り美人切手は、切手収集ブームのきっかけになりました。コレクターの爆発的な人気から、1991年と1996年に再販されています。

コレクション用に大判サイズであることから、現在でも多くのファンがいます。

 

月に雁切手

月に雁切手とは、歌川広重が描いた作品をプリントした切手です。見返り美人切手の人気を受けて、翌年に発売されました。

この時代は切手収集ブームが起こった年で、月に雁切手は国際的に注目を集めました。今でも日本だけでなく、海外コレクターからも人気のアイテムです。

月に雁切手はプレミア価値が高く、シートはもちろんバラ切手でも高い値段がつきます

 

まとめ

使用済み切手でも、珍しい消印が押された切手は高い値がつきます。特に「消印がはっきり残っている」「流通量が少ない」「ジャンルを絞り込んだコレクション」が人気です。

切手収集ブームを起こした見返り美人切手や月に雁切手は、今も値崩れすることなく取引が行われています。中国切手の中では、毛沢東切手が高額です。

しかし、切手コレクターは年々減り続けています。プレミア切手を持っている方は、早めに買取に出すことをおすすめします。