高く売れる寛永通宝の種類とは?高額買取のポイントを紹介
寛永通宝とは、四角い穴が開いたお金で、江戸時代に流通をしていました。プレミア価値があるものは、最高30万円の値段がつくものもあります。
今回は寛永通宝の基礎知識のほか、高く売れる貨幣の種類と特徴を解説します。高額買取のポイントも解説するので、ぜひご活用ください。
寛永通宝とは?
寛永通宝とは、江戸時代に利用されていたお金です。1636年から本格的に流通がスタートし、佐藤新助という人物が作ったとされています。
貨幣に穴が開いている穴銭に分類され、四角い穴が特徴です。丸い穴が主流ですが、当時はお金を丸く削る技術がなかったことから四角くなったのではないかと言われています。
寛永通宝は発行された年によって名前が変わります。1669年以降に発行したものを「新寛永」。それ以前のものは「古寛永」と呼ばれます。
寛永通宝の種類は以下のとおりです。
・小梅銭
・石ノ巻銭
・二水永浅
・草銭
・下野国足尾銭
・松本銭
・芝銭
・水戸銭
・文銭
・島屋文
・正字背文
査定額が高い寛永通宝の種類とは?
査定額が高い寛永通宝の種類は以下の3つです。
・松本銭
・二水永
・島屋文
それぞれ特徴と値段をみてみましょう。
松本銭
松本銭は博物館級のプレミア古銭です。他の寛永通宝よりも発行枚数が少ないため、コレクターの間で高値で取引されています。
1637年に信濃の松本で製造されていた古銭で、高い値段で売れるため、模造品やレプリカが流通するほどの人気がありました。
相場は状態が良いもので約7000円。未使用品の松本銭は1万3000円の値段で買取が可能です。
二水永
寛永通宝の生みの親は佐藤新助という人です。
二水永は江戸幕府での許可を受け、1626年に発行された寛永通宝をさします。状態が良いもので約1万円。未使用品の場合は、最大約5万円前後の値がつく寛永通宝もあります。
寛永通宝の「永」の文字を見ると、他の貨幣との違いがわかります。「二」と「水」が合わさったような文字であることから、二水永と呼ばれるようになりました。
島屋文
島屋文は、寛永通宝の中でも特に希少価値の高いプレミア古銭です。状態が良いものは約20万円。未使用品は約30万円もの値段がつきます。
1668年発行の寛永通宝で、裏に「文」という文字があるのが特徴です。
文銭と似ているため、一般的な方は見分けるのが困難かもしれません。「通」の文字の右上がカタカナの「ユ」にみえるものが島屋文です。
寛永通宝の高額買取のポイントを解説
寛永通宝の高額買取のポイントは以下の3つです。
・なるべく早めに査定に出す
・まとめて買取してもらう
・古銭の知識がある専門店で査定
それぞれのポイントを詳しく確認してみましょう。
なるべく早めに査定に出す
古銭は古いものほど価値が出ると勘違いしている方がいます。しかし、それは間違いです。
古銭は状態の良さと希少価値の高さで値段が決まります。一般的な古銭は、時間が経過すればするほど、「古いお金」と判断され価値が下がってしまうでしょう。
最近では寛永通宝のコレクターが減りつつあり、需要が少なくなっているのも原因です。なるべく早めに査定に出すことをおすすめします。
まとめて買取してもらう
寛永通宝は価値のあるものだけ単品で査定に出す方がいます。もし他にも古銭があれば、まとめて依頼に出すのがおすすめです。
古銭のお店は、寛永通宝を単品ではなくセットで販売しています。いろいろな種類があった方が、買取しやすいメリットがあるのです。
セットで買取を依頼できれば、それぞれの寛永通宝の査定額のアップが狙えます。ぜひまとめて査定に出してください。
古銭の知識がある専門店で査定
プレミア価値のある寛永通宝の中には、素人の目では判別できないものもあります。リサイクルショップやオークションアプリでも取引されていますが、正しい値段が付けられていないのが現状です。
適切な値段で販売したいのなら、専門店での査定がおすすめです。知識と経験値がある査定員が丁寧に査定します。
古銭は繊細なため、技術がないと査定中に傷がついてしまうケースもあります。しっかりとした業者への依頼がおすすめです。
まとめ
江戸時代に流通した寛永通宝は、古銭コレクターの間で人気の古銭です。特にプレミア価値の高い「松本銭」「二水永」「島屋文」の3種類は、最高30万円の値がつくものもあります。
もし寛永通宝が汚れていても、自己流で磨かないようにしましょう。古銭の「古さ」の価値が失われてしまい、査定額が低くなるケースも報告されています。
また、リサイクルショップやフリマアプリでの売買もあまりおすすめできません。価値が理解できず、安く買い叩かれてしまう場合もあります。
古銭を売るなら、知識のある査定員のいる専門店へ持っていくことをおすすめします。大切な寛永通宝に、正しい値段をつけてくれます。
コツをしっかり守れば、高値での買取が叶うでしょう。査定前に、ぜひチェックしてみてください。