100円札は高く売れる!プレミア価値のある種類と特徴とは?

自宅に眠っている100円札は、高く売れるのでしょうか?

今回はプレミア価値のある100円札の種類と特徴を解説します。査定に出す前に、ポイントをチェックしてみましょう。

 

板垣退助の100円札とは?

100円札のイメージと言われると、板垣退助を思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。

板垣退助は自由民権運動の指導者で、国会を開設した人物として有名です。「板垣死すとも自由は死せず」という名言が残されています。

板垣退助の100円札は1974年に発行停止になっていますが、今でも実際に使用できる紙幣です。

板垣退助の100円札は、最初期、前期、後期の3種類に分類されます。
最もプレミア価値の高い紙幣は、最初期に発売された記番号が1桁のものです。状態が良く未使用品の場合は、さらに価値があがります。

 

100円札の種類を解説

100円札の種類は主に3種類です。

・明治通宝百円券

・藤原鎌足の100円札

・聖徳太子の100円札

それぞれの価値や特徴をみていきましょう。

 

明治通宝百円券

明治通宝百円券は、単位を「円」に改めた明治政府が発行した紙幣です。

明治通宝百円券が発行される前は、官民が紙幣を発行していました。簡単にコピーできる銅板印刷だったため、偽札が横行していたのです。

日本には高精度の印刷技術がなく、偽造防止の効果が期待できるドイツの技術を採用しました。ドンドルフ・ナウマン社の「エルヘート凸版」で印刷されたことから「ゲルマン札」と呼ばれることもあるようです。

100円札のほかに50円、10円の紙幣も発行されましたが、特に明治通宝百円券の100円札には高い価値があります。

現存数が少ないため、高値で取引されているようです。

 

藤原鎌足の100円札

藤原鎌足とは、日本における最大氏族の藤原氏の始祖です。紙幣には「改造百円券」と「甲号券」の2種類があります。

改造百円券は発行枚数が少なく、高い価値があるとされています。現存数も少なく、日本には数枚しか存在しないプレミア紙幣です。甲号券は、1900年~1939年に流通した紙幣です。前期と後期に発行され、裏面に紫のカラーが多用されています。

組番号と通し番号の表記に違いがあり、前期は変体仮名と漢数字の組み合わせ、後期はアラビア数字が採用されています。藤原鎌足の100円札は前期の甲号券に価値があり、その価値は数百万円にもなると言われています。

 

聖徳太子の100円札

聖徳太子の100円札も有名な絵柄の紙幣です。1930年から1956年まで発行され、さまざまな種類があります。

主な種類は以下の4つです。

・乙号券

・い号券

・ろ号券

・A号券

・B号券

・C号券

聖徳太子の100円札は、「ろ号券」がもっとも高値で取引されています。わずか1年しか発行されなかったため、発行枚数が少ない紙幣です。日本はこの時代に国力が衰退しており、彩色が簡略化されている特徴もあります。

 

高く売れる100円札の特徴とは?

高く売れる100円札の特徴は以下の3つです。

・珍しい記番号

・エラープリント

・帯付き

この100円札が家に眠っていたら、高値で買取ができます。詳しくみていきましょう。

 

珍しい記番号

100円札には、珍しい記番号の紙幣があります。

「777777」や「222222」など、同じ数字が並んだ記番号をゾロ目といいます。
6桁のゾロ目に最も高い価値があり、状態の良いものは数十万円の値がつくものがあります。

他にも「123456」などの階段や、「000001」などの1番券などの珍しい数字が有名です。他にも「100001」などのサンドイッチや、「A1111A」などのA-A券があります。

 

エラープリント

エラープリントとは、製造の過程でミスが起きた紙幣です。絵柄がズレて印刷されていたり、数字が不揃いなものが代表的です。

福耳、耳つきと呼ばれるエラープリントは、希少性が高く高額で取引されます。裁断で紙幣の一部が切り取られず、紙幣の四隅のどこかに切れ端が残ってしまったものをさします。エラープリント紙幣の中では、もっとも高い値がつくでしょう。

エラープリントで、記番号が珍しい紙幣は希少性が高いです。おうちで眠っている100円札をチェックしてみましょう。

 

帯付き

帯付きの100円札とは、100枚の束の紙幣をさします。中にゾロ目や階段などの珍しい記番号の紙幣がまぎれているかもしれません。

紙幣が1000枚の束の赤帯付きと呼ばれる100円札もあります。プレミア価値があるため、高額査定が期待できるでしょう。

 

まとめ

100円札には板垣退助をはじめとするさまざまな種類があります。

エラープリントや珍しい記番号など、希少性の高い100円札が高値で取引される傾向があるようです。製造した期間が短く、現存数が少ない紙幣が人気です。

もしご自宅に100円札が眠っていたら、高値がつくプレミア紙幣の可能性があります。この記事を参考にし、査定に出すことを検討してみてはいかがでしょうか。